Yokohama Crit レースレポート

9月25日にて、日産スタジアムにて行われたCMWC「Yokohma Crit」に参戦してきました。今回はデリバリーの世界戦であるCMWCと同時に開催されたと言うこともあり、海外選手の参戦や観客も多く国際色豊かな大会でした。さらに 自転車関係や食事など様々な出店も多く、大会全体もレースごとに会場のボルテージが上がっていくことを体感するほど盛り上がっていました。

Photo by ちくりんさん

今回のレースの感想としては、「やっぱりピストクリテは最高」の一言に尽きます。

ノーブレーキのピストで走る疾走感、全速力を出すためにフルパワーで踏み込む感覚、コーナーに向かうためにバックを踏む感覚、ロス無く最速でコーナーを抜けるためにギリギリを攻める感覚、誰彼関係なく応援してくれて一緒に盛り上がってくれる観客。この大会でしか得られない感覚で溢れかえっていました。

今回の機材としては、以下のものになります。

ドレスアップ

フレーム:Kalavinka

ホイール:そこら辺のメンヘラ激重中華ホイール

タイヤ:前GP ATTACK 後GRAND PRIX 

(レース後、前タイヤはサイドカットによりパンク😭)

クランク:でゅら(ドレスアップ時はスギノ75 黒)

ハンドル:SCATTO

当日の流れとしては、3グループに分かれて予選が行われ、各グループ上位6名にて決勝が行われるというもので、参加した日本人メンバーは前回のKyoto Critの予選を勝ち抜いてきた22人との戦いであり、海外勢ではインスタでよく見たことのあるTeam Look Critのメンバーや屈強な選手がとても多く参加していました。そんな中で走ることを想像するだけで前々から緊張と興奮が交互に襲ってくるような感覚でした。

 前日には、BBのグリスアップまで細かくメンテナンスを行い、ユニフォームに合わせたロゴを貼ったり、レースに向けて完全な準備をしたつもりだったのですが、遠足前夜に眠れない子と同じのようになかなか寝付けず、起きる時間が遅くなってしまいました。

 当日は、1回学校によって必要なものを調達してから会場に向かいました。会場では、デリバリーレースの予選が行われており、マニフェストをいち早く完遂しようと必死に走る選手たちやそれを実況するMC、思い思いの選手を応援する観客をみて、これ以上アットホームなレース会場はないんじゃないかなと思いました。そんな中でコースをイメージしながら、お昼を食べるために中華街に行くほどリラックスしていました。しかしレースの時間が近づくにつれて、そわそわし始めました。

 レジストが2つあることを理解しておらず、運営してくださっている方々に迷惑をかけてしまい申し訳ないと思いながら、レジストと車検を無事通過。アップに関しては、ローラーを持ってくることが叶わなかった為、試走で調整を行いました。

 コースの感想としては、1・2コーナーは突っ込んでも曲がりきれる、3コーナーから4コーナーは実質ストレートだから併走したくない、5コーナーナちゃんとブレーキからフルもがきが必要、ホーム・バックともに大きな段差が2つあるから注意。こんな所だと思います。180°コーナーの立ち上がりは軽めの方が良いと思うがストレートの長さとバックへの流れを考えて少し重めの50/17を選択しました。

More Cadence様

 試走が終わり、ライダーズミーティングでみんなの志気が上がりまくった中で始まった予選。予選1に入っていたのですぐにレースに望むところで、阿部から「決勝にはなーちゃんが来るから決勝上がってね」と言われた。決勝へ絶対上がれよというプレッシャーなのか緊張をほどくために言ってくれたのか、真意の程は定かではないが、ある意味緊張が解け、笑顔を取り戻すことが出来て良かった。KyotoCritで6位で上がったのでスタートは良い位置取りが出来ると考えていたとおり、1列目に一度利することが出来た。ピストクリテリウムの特性上、なかなか抜きづらい状態に陥ってしまうことが多いため、決勝に進む大きなアドバンテージになったのではないかなとレースが終わってから思いました。

 スタートは全体的に遅れてしまい、Rayが一人抜け出す形となった。その後大きく順位変動をすることはなかったが1位のRayと2位のBigotが抜け出してしまい、少し間隔が開いてしまった。3位に位置していたため、決勝へは余裕を持って進むことが出来る状態であったが、できるだけ良い順位にて決勝に進みたい気持ちと、前に選手がいると追いたくなる性に負け、前を追ってしまった。結果的にはBigotを抜き2位でゴールしたものの足を7割方使ってしまった感覚になっていた。

Photo by ちくりんさん

 後に功を奏す結果にはなるが、クレバーな走りではなかったことは確かなので反省している。レーススピードで走ると10周でもヘッドパーツが緩むほど振動がすごく、SCATTOを選択したことをちょっとだけ後悔するほど手が麻痺ってしまいました。

 決勝に進むことができる事を確信したので、ほっとしておしゃべりしながら過ごしていたらあっという間に女子のレースが始まり、次だなーと思うもアップできる環境がなかったので開き直っていたし、気分と同様に体も温まっていたと思ってます。

 

スタート前 楽しそうだね

 決勝に出る選手がMCに呼ばれどんどんスタートグリットについて行く。選手が並んでいくとどんどん会場のボルテージも上がっていく。その渦中に存在する喜びを感じながら1列目に並びました。盛り上がる中、決勝の火蓋が切って落とされました。

 スタートはやはり速かったが最初の10周は、並び順に前後はあるもののペースは一定であった。先頭集団に混ざることが出来、後方の落車も影響を受けることなく走ることが出来たが、180°コーナーの度に5mくらい引き離され、スプリントしないとついて行くことが出来なかったため、脚が削られていった。ラスト5周の頃には先頭との差が生じて一人旅になってしまった。そんな中でも、全力で応援してくれるのがピストクリテの良さ。応援に来てくれた阿部やなーちゃん、松村さん、監督、高校の友達から名前を呼ばれることで頑張る力をもらえる事が出来た。その結果8位。ゴール後の1周は応援への感謝でみんなとハイタッチしながら回ってた。本当に選手・観客・運営ともに最高なレース環境だと心から感じました。

Photo by ちくりんさん

 

 

大会の感想としては、全体的に盛り上がっていて最高な大会だと思いました。自転車という1つのものを様々な楽しみ方を知ることも出来るし、様々な人と交流することが出来るとても良い機会なのではないかと思います。オリンピックなどでは、アスリートがやっているところを見るだけになってしまうところを、この大会では、観客としても選手としても参加することができ、みんなを迎えいれてくれる大会だと感じました。

このような環境作りをしてくださった運営の方々の努力の賜物なのだなとひしひしと感じ、CMWCやSfidareの運営の方々に言葉で言い表せないほど感謝しています。

来年はCMWCはチューリッヒということなので同じようなものを開催する事は出来ないのかもしれませんが、様々な自転車乗りが集まる大会を開催していただける事を心待ちにしているので、自費違う形でも開いていただけたら積極的に参加させていただきます。

 

これが4年間の節目の大会になるのでお気持ち表明でもしようかと思ったのですが長々書いてしまったので次の機会にします。

 

最後に、9月25日未明に事故に遭い、この世を去ってしまったPattyに心から哀悼の意を表します。予選で一緒のレースを走っていた人に驚き、自転車を心から楽しんでいる方という印象です。Pattyを偲ぶとともに、今一度自転車に乗る際の安全確認を行いましょう。R.I.P Ride Safe