ウィンタートラック #1

収穫しかないレースだった。結果は全く良くないが、レース経験としてはこれ以上ない程貴重だった。

 

・予選

今考えると、この日のレースで最もよろしくないレース。オール明けで1日がとても長く正直あんまり覚えてないが、ptもとれず、動きも意味不明、ただ走っただけというイメージ。ここ最近の田部のポイントレースと言った感じ。

 

・スクラッチ

六代以来2度目のスクラッチ。橘田先輩にアドバイスを貰ったところ、考えている事が大体一緒だった。序盤は集団の中で大人しく過ごし、終盤付近のそろそろ動き出す頃に前にいる、という感じで走った。

残り4周回?くらいで真隣で落車が起こった。そこで、避ける意味とアタックの意味で踏んだ。自分は集団先頭におり、後ろの音が結構大きく長かったので、自分の後ろの人が全員巻き込まれたと思ったので、そこから最後まで一人で引いてしまった。ここが最大のミス。実際には後ろに6人ほどおり、最後結局捲られてしまった。ここでしっかり後方確認するべきだった。甘い。

 

・テンポ

本気でわからなかった。

反省点は

・逃げを見てなかった。

いや、見てたはずだし、ベロド全体を見回してもいるように見えなかったので、ラップしたと判断してしまった。でも動画で見たらがっつり前に逃げがいた。眼科に行くべきかもしれない。

・得点した人を確認しておかなかった。

どうやら得点できていたのは極僅かだったらしいので、結局は最終着順を重視するべきだった。それをしなかったので、無駄に脚を使ってしまった。

 

・エリミ

実力相応な結果。

問題は、一番最初のチンパン逃げか…

 

・ポイント

至らぬ所はあったものの、自分でもわかるくらい、ここ最近で内容的には最も良いポイントな気がする。ポイント中は基本的に頭回転させて走れた。マークすることなんて、4月くらいのポイント予選以来。逆転を狙っているであろう選手をメインにマークし、1位の選手を目の片隅にと言った感じ。これによって、集団の中での位置を決めて動けた。これ!と言った動きを言葉で表せないのだが、とりあえず最終着順2位になれたのはデカイ。トラック最終着順では最高位なのでは。

 

今回の収穫は、肉体的な意味と戦略的な意味での走り方の課題を解決出来た(解決に大きく近づいた)ことである。その課題は、足を休ます事ができない事(足を休ませるという概念が無かった事)とトラック競技の位置取りだった。特に、トラック競技の位置取りなんて、知ってしまえばなんで考えてこなかったんだろうと思うくらい単純な事だった。ロードでは当たり前にしていた事が、トラックでやっていなかったという事がとても驚きだった。これらの課題の解決策に早くありつけた事がとても大きな収穫だと思う。

正直試したい事が多いうえに、初オムニだったので、b決勝でも良いと思っていた(もちろんa決勝に行けたら嬉しかったのだが…)。レベルの高いレースを走る事から得られるものが、理解できるけど利用できない経験や、全体的な練習・地足が足りないなどと言った抽象的な情報しか得られないという考えが、東日本新人戦くらいからあったからだ。それは恐らく自分にとって正解で、ギリギリ手が届くくらいのレベルが、具体的で体現できる経験を得られる場だと思う。もちろん、a決勝で得られる経験を逃したのは痛い。しかし、ギリギリ手が届くレベルで走る機会は、強い人々と走る機会ほど多くない。なので、圧倒的経験不足な自分にはそういうレベルで走る事が重要だと思う。この経験は必ず次戦のTRSのポイントレースで結果という形で表に出していこうと思う。

 

最後に、今回の解決策は全て橘田先輩のアドバイス無しでは一つも解決しませんでした。本当に感謝しきれません。いつもありがとうございます。そして、動画や写真を撮っていただいたり、機材などのサポートをしていただいたマネージャーの皆様ありがとうございました。

 

 

ドランは田部が使う事になりました。